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聞いてみよう、つぶやいてみよう 多言語情報を作るときどうしてる!?

04/27/2018

 

 

 

 

 

平成28年度 多言語情報作成情報交換会

聞いてみよう、つぶやいてみよう 

多言語情報を作るときどうしてる!?

 

外国人の方を対象とした情報を作るとき「どうしたらいいかな?」と思うことはありませんか?
2016年6月1日(水)に多言語情報作成に携わる参加者が英語圏出身者を交えて日頃感じていることや課題を話合いました。こちらの報告書から、現場ならではの多言語情報作成のヒントや解決策をみなさまに見つけていただき、多言語情報を作る時に役立てていただけましたら幸いです。

 

PDF(5ページ)はこちらからダウンロードできます。

 

 

どうする?どうしてる?どう思う?

固有名詞の訳し方

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アルファベットで
「横浜市国際交流協会」なら“ Yokohama Association for International Communication and Exchanges”と訳されているとわかりやすい。

私たちはアルファベットに慣れているので、急いでいる時はアルファベットで探します。

(出身地:フィリピン)

 

ひらがな、カタカナ、漢字が好きです
私は、ひらがな、カタカナ、漢字が好きです。ローマ字は習っていないので、そのまま書いてあると良いです。ローマ字を勉強しなくてはいけないと思っているのですが、私にとっては複雑になります。ローマ字になっていると、日本語なのか英語なのかの判断がつきにくいです。

(出身地:アメリカ)

 

日本語読みをローマ字で書く場合はイタリックにすると日本語読みであることがわかりやすくなります。

(出身地:日本)

 

ローマ字で日本語読みを残す

文字だけ訳しても制度の内容まで伝えることはできない。日本語読みをローマ字で残せば、日本人に理解してもらえるし、(日本語の発音で)言うことができると窓口での手続きがスムーズになったり、制度について口頭で説明してもらえるきっかけになるのでは?

(出身地:日本)

 

日本語読みがわかると、日本人に聞ける

施設やイベントの場所を伝えたいときは、日本人に尋ねてもわかるような訳し方を工夫しています。

(出身地:日本)

 

言語によっては、訳がむずかしい

ラウンジの名称をタガログ語にしようとすると、ちょっと変な感じになることが・・・。

なので、敢えてローマ字にしています。

(出身地:フィリピン)

 

目的に応じて

誰がどのような目的で使用するかで、翻訳するか日本語読みをローマ字表記にするか使い分けた方が良い。例えば、「西本願寺」は勉強するなら “West Hongan Temple”となっていると“ East Hongan Temple”(東本願寺)との関係性も知ることができて、わかりやすいです。でも、観光の場合は“ West Hongan Temple”と日本人に言っても伝わらないことがあるので、“ Nishi Hongan-ji ”となっていた方が便利だと思います。

(出身地:アメリカ)

 

訳しかたの決まりがある名称とない名称

地名は国レベルで訳し方が決まり始めています*。いつも悩むのは施設名称の訳です。その施設が英語のホームページを持っていれば、そこで使われている英語名称を尊重しています。横浜市だけでも施設訳の基本があると良いと思います。「母子健康手帳」は読み方をローマ字で残して、意味も書くと便利です。

(出身地:日本)

*<参考>国土交通省国土地理院

 

漢字圏出身者にはそのままで

中国語圏の人だと漢字がわかるので、ローマ字にせず、そのまま残してもらった方がわかりやすいです。

(出身地:香港)

 

翻訳されていると不便な場合も

施設名称が英語になっていると日本人につたわりにくいです。目の前にその施設があるのに、わからないこともあります。

(出身地:イギリス)

☆ 開催者の気づき ☆

 

何を目的としているかによって、固有名詞の訳し方は違ってきますね。

生活や観光を目的とする場合は、日本語の読み方がわかると外国人のみなさんに便利。
「日本語を勉強したい」と思っている人もいますし、日本語が残っていると、施設を探すときの手がかりにもなるので日本語を残す工夫も良いかもしれません。

翻訳するときは、訳が様々だと混乱しますので、なるべく統一した訳を使っていくと良いですね。

 

どうする?どうしてる?どう思う?

翻訳する時の英語

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ごちゃ混ぜ英語を見かけます

日本で作られた英語の情報はアメリカ英語とイギリス英語がMixしていることがある。通じれば良いと思いますが、なるべくきれいな英語が良いと思います。

(出身地:イギリス)

 

書き方のルールがあると良いかも

単語だけをやさしくするのではなく、書き方、ルール、伝え方など方法論を知ると良い。

(出身地:日本)

 

わかりやすい英語で1

“ In case of inclement weather・・・”  はとてもきれいな英語だと思いますが、

“ In case of  bad weather・・・”の方がわかりやすいです。
(出身地:フィリピン・イギリス)

 

わかりやすい英語で2

簡単な英語は良いです。

(出身地:アメリカ)

 

アメリカと日本の新聞の違い

日本の新聞は高校生がわかるように書いています。アメリカの新聞は小学生がわかるように書いています。

(出身地:アメリカ)

 

Plain Englishを知っていますか?

英語に翻訳するとき、Plain Englishを使うことをみんな心がけているでしょうか?

英語圏でイギリスでもアメリカでも政府のホームページではPlain Englishが使われています。
「やさしい日本語」の書き方があるようにPlain Englishも書き方があります。Plain Englishのことを日本人も学んだ方が良いと思います。
(出身地:日本)

 

使う単語で印象が変わる

「場所」の場合、普通のチラシなら“ Place”で良いと思う。
“ Venue”だと「カッコつけてるね~」という印象。
(出身地:フィリピン)

 

 

 

☆ 開催者の気づき ☆

 

さまざまな国で使われている英語なので、「どこの国の英語基準にすると良いの?」という疑問がありますが、「どこの国の英語」ではなく「Plain English」であることが大切なんですね。

Plain Englishについて、日本人も知っていると良いなぁ思いました。
<参考>
アメリカ証券取引委員会発行
Plain Englishガイドライン
http://www.sec.gov/pdf/handbook.pdf

Webで「プレイン イングリッシュ」と入れて検索すると、日本語でわかりやすい説明をみることができます。

 

 

どう思う?

変だなと感じる日本の英語

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SVOがわかりにくい

「誰に?何を?」がわからない。主語が無く、受身になっていると不自然に感じる時がある。(翻訳作業をする時)原稿を作った人に「この文章の主語は誰ですか?」と聞くと「さぁ~、誰なんでしょう?」となることも(笑)。

誰が何をするのか、SVOを守って日本語原稿を書くと翻訳しやすいし、翻訳した時にわかりやすい文章になります。
(出身地:アメリカ)

 

言葉が訳されていても意味がわからない時がある

私には通訳(意味)が一番大切。翻訳(した言葉)や漢字がわかっても、ときどき通訳(意味)がわかりません。
(出身地:アメリカ)

 

“You” の使い方

「あなたがするんだ」という場合の “You”が使えていないこと。強い命令で使う “You” と丁寧な言い方で使う “You” など “You”の使い方も色々あります。

(出身地:イギリス)
 

単語がたくさん

日本で作成している英語ウェブページはたくさん単語を使っている。アメリカ人はあまり単語を(繰り返し)使わない。
(出身地:アメリカ)

↑日本人が「あ、あれでしょ、そうだよね?」と言う感じと似ているかもしれません。

(出身地:アメリカ)

↑「アメリカで綺麗な英語を聞きたいならニュースを見ると良い」と思うくらい(普段の英語の使い方とギャップがある)。
(出身地:フィリピン)

☆ 開催者の気づき ☆

 

「誰が何をする」が明確な文章は、多言語にしたときにわかりやすい文章にできそうです。

翻訳された英語が変と感じるのは、元となる日本語原稿の曖昧さが原因の1つかもしれません。

日本語原稿の書き方を一工夫することで、「変な英語」を改善できそうですね。
日本や地域独自の制度などの場合、その意味を伝えるための工夫が必要だと思いました。

 

 

どうする?どうしてる?どう思う?

翻訳作業のこと

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読み方がわからないと翻訳が大変

地名や名前の読み方や発音がわかる表記がないと(翻訳者は)翻訳ができません。原稿を作る人にとっては当たり前になっていることが多いのかルビをふってくれることがなかなかありません。

中国人の方の名前を英語に訳すのが大変!

有名な人であればWebで見つけることができますが、一般の人の書き方は無いので。

(出身地:日本)

 

カタカナ名称の翻訳はむずかしい

日本語でも、カタカナになっている名称の翻訳がむずかしいです。
元の言葉が何語なのか、造語なのかわかりません。

(出身地:アメリカ)

 

「ジオマップ」の意味が通じませんでした。「地球学地図(色々な地学に関する地図)の総称で対訳がないので、韓国の人は「ジオマップ」と日本語発音をハングルであてていました。

なので、意味まで理解してもらっていないと思います。

(出身地:日本)

「ジオマップ」と聞いた時、何のことか分かりませんでした。
(出身地:アメリカ)

 

翻訳用の日本語原稿があると良い

多言語に翻訳するときは、翻訳前にワンクッションおいて多言語翻訳用の日本語原稿を作ると分かりやすくなりそうですね。(話を聞いていて)肩の荷がおりました。

(出身地:日本)

 

同じことが何度も

紙媒体での特集記事の時、日本語原稿では同じことを何度も書いている。そのまま翻訳するとアメリカ人は「Redundant!」(必要がない)と言います。でも、ラジオでは最初と最後に伝えたいことを言うのがルール。(媒体の性質よって書き方は変わります。)

(出身地:日本)

 

作業する人が気軽に聞け合える仲が理想的

翻訳した方法で大丈夫なはずなのに、ネイティブチェックで違う訳になることがあります。

(出身地:日本)

原稿を書いた人と翻訳者が「これどういうこと?」と気軽に聞ける仲だと、より良い翻訳ができると思います。
翻訳者とネイティブチェッカーも仲良しだとやりやすいです。
(出身地:アメリカ)

 

日本語と同じデザインの多言語版が便利

「マイナンバー制度」など、国がやっている制度は日本語サイトと多言語のサイトが同じデザインで作られているので、参考にしています。
(出身地:アメリカ)

 

中国語名称の英語訳はどうする?

北京語発音の名前は、文字をウィキペディアに入れると一番使われている英語音表記がヒットします。翻訳を納品する時、名前箇所の英語音表記はウェブを参考にしたことを予め伝えておきます。
(出身地:アメリカ)

 

ピンインと英語音表記は同じですか?

ピンインは発音表記で声調記号を付けて使用します。英語での表記方法と発音と似ています。

(出身地:香港)

 

コンパクトな日本語原稿づくりをこころがける

ラジオ放送用の多言語原稿を作るときは、基となる日本語原稿の段階で行政と打ち合わせをしています。例えば、「インフルエンザに気をつける」ことを案内する場合、行政が作った原稿は細かいので、そのまま放送したらわかりにくいです。
情報をコンパクトにした日本語原稿にしないと翻訳者さんが困るだろうということを念頭において、日本語原稿作りをしています。
役所の原稿はそのまま使えないことを(役所側に)理解してもらっています。

(出身地:日本)

 

外国人向けの情報作成で心がけていること

横浜市中区では(外国人を対象とした情報は)背景や趣旨を知ってもらえることを心がけて原稿を作成しています。
行政として原稿を簡単にできるかどうかは、内容によります。
簡単にすることで、意味や条件が変わって解釈されてしまうケースは、原稿を簡単にしたり短くすることは難しいです。
(出身地:日本/行政担当者)

 

言語によっては日本人向け原稿が良い場合も

韓国語へ翻訳する場合は、日本人向けの原稿をそのまま使った方が作業しやすいので、基本的に同じ原稿を使います。
(出身地:日本/行政担当者)

 

意味が正しく伝わっているか念入りにチェックを

日本語原稿の意味を誤って解釈して訳していることがあります。英語の文章としては正しいのですが、意味が間違っている。このような場合は、「こういう意味なんだけど、本当にこれで合っているか?」と再確認します。必要であれば再々確認します。

(出身地:日本)

 

内容を知らないと翻訳はむずかしい

日本の制度をよく知っていないと、翻訳することは難しいと感じています。

(出身地:日本)

 

伝えたいことに優先順位があると良い

何を伝えたいのか分かりにくい原稿を見ることがあります。伝える内容の優先順位があると良いと思います。

(出身地:日本)

 

 

 

 

☆ 開催者の気づき ☆

 

日本人向けの情報をそのまま翻訳するのではなく、多言語へ翻訳するための原稿があると良い多言語情報を作ることができそうです。そのためには、情報作成者-翻訳の窓口となる人の連携が大切ですね。また、良い翻訳ができるために、情報作成者-翻訳窓口-翻訳者-チェッカーがお互い気軽に聞ける関係づくりが必要だと思いました。
各作業が孤立するのではなく、一緒に取組める環境づくりができると理想的ですね。