YOKE事務局長の鈴木一博です。
大変残念なことに、世界は不穏な空気に包まれたまま年末を迎えました。膠着状態に陥ったウクライナでの戦闘、攻撃が激化するパレスチナ自治区ガザ地区の状況が報じられています。こうした地域で起こっていることを私たちは実感することはできませんが、130人近くにまで増えている横浜のウクライナ避難民の皆さんの多くは、２度目の日本の冬を迎えています。日本の住宅では冬の寒さも身に沁みますし、健康に不安を抱えている方も多くいらっしゃいます。関心の低下や支援疲れが報じられてはいますが、変わらぬご支援いただいている方々には改めて感謝を申し上げます。ありがとうございます。私たちも横浜市と連携し、状況やニーズの変化にあわせた支援を続けてまいります。
街で大きなクリスマスツリーを楽しむ多くの人々の姿は、５月に新型コロナウイルス感染症の位置づけが５類となったことなど、遠い昔のことのように感じさせられ、身近な地域にも多くの外国の方々が行き来するようになりました。来る2024年。日本では、社会の活力が徐々に失われ担い手不足の問題が顕在化しています。横浜に過ごす外国人の皆さんが、地域社会や職場でともに生き生きと活躍する姿が期待されます。また、ますます多くの若い方々が、世界に目を向けボーダーレスな活躍を目指すことを期待しております。
来る年が皆様にとって健やかで穏やかな年となりますようお祈りいたします。良い新年をお迎えください。
公益財団法人横浜市国際交流協会（YOKE）事務局長 鈴木一博
