施策4 外国人が「かつやくする」-各分野で外国人が社会参加し活躍する環境づくり ◇施策の目標・方向性 ・外国につながる若者を対象に、ライフステージに合わせて様々な支援を行います。併せて、若者自身が被支援者から支援者に転じる「当事者間の支援サイクル」を構築し、地域社会との  架け橋となる人材を育成します。 ・誰ひとり取り残さない多様性と包摂性のある社会実現のため、YOKEの取組の隙間を担うボランティアの育成に努め、ニーズに合わせ柔軟に対応できる体制づくりを目指します。 ・留学生や外国人介護人材などが安全・安心に日常生活をおくれるよう支援するとともに、日本社会に定着し、活躍する環境づくりを進めます。 □現状と課題 ・外国につながる小中学生の中には、授業に遅れがちな児童・生徒がおり、区や学校と連携を図りながら、支援を行う必要がります。また、ライフステージに合った支援も求められます。 ・なかラウンジで活躍する「にじいろ探検隊」のように外国人が外国人を支援する当事者による「支援サイクル」は整いつつありますが、特定の個人による負担が重く、負担軽減につながる  体制づくりが求められます。※「にじいろ探検隊」については後述「コラム」欄を参照 ・ラウンジでは、区役所や自治会・町内会などからの翻訳依頼について十分応えきれず、受け入れ体制の整備が求められています。また、外国人からは、言葉の壁や文化の壁を乗り越える  中心的な役割がラウンジに期待されています。 ・学習支援や母語初期支援に携わるボランティアについて、体系的な研修が不足しています。 ・国際学生会館に入居している留学生は、日本語や日本文化に慣れておらず、日常生活から就職活動まで様々な局面で困難があり、きめ細かな支援が必要です。 ・海外から介護人材を積極的に受け入れている横浜市では、介護人材が定着し、安心して暮らせる環境づくりが求められています。 ・横浜市では、生産年齢人口の減少に伴い、外国人材への期待が高まっており、様々な分野での外国人がおらず、力を発揮し地域社会や地域経済の活性化につながる環境づくりが求め  られています。 【コミュニケーション力アップして職場活性化】 働く外国人の数も場も増え、職場での日本人と外国人のコミュニケーションの重要性が増しています。よこはま日本語学習支援センターでは外国人対象に働くための日本語の学習機会を 提供するとともに、主に企業を対象に異文化間コミュニケーション力をアップする講座も開催しています。 【写真】 【留学生の強い味方~ボランティアチューター】 慣れない異国の地において、言語の違いや文化・風習の違いにより、不安を抱いている留学生も多くいます。国際学生会館では、ボランティア登録した市民が1対1で日本語学習支援を行い、 留学生をサポートしています。 【写真】 〇活動指標 <活動指標>                             1 国際学生会館ボランティアによる留学生支援の活動領域                        【直近の現状値】3領域(日本語支援、ホームビジット、就職支援) 【目標値(2025年度末)】 4領域(日本語支援、ホームビジット、就職支援、日常生活相談) 〇主な事業・取組 1 外国につながる若者支援・育成 所管:国際交流ラウンジ 外国につながる小中学生を対象に学習支援教室を開催するとともに、卒業生を対象に高校・大学から社会人まで、それぞれのステージにおける学習、進学、就職支援を行います。 また、区役所と連携して、外国につながる若者たちが活躍できる場の確保に努めます。 【想定事業量】 学習支援教室、進学ガイダンス(年3回)入試、就職対策チューター制度の導入。スキルアップ講座(年8回)。クリエイティブ活動(映画制作等)の開催(年4回) 【直近の現状値】 学習支援教室、進学ガイダンス(年2回)入試、就職対策チューター制度の導入。スキルアップ講座(年4回)。クリエイティブ活動(映画制作等)の開催(年2回) 2 多文化共生に携わるボランティアの確保・育成 所管:国際交流ラウンジ 公的制度の範囲外の通訳、翻訳に対応できるよう市民通訳ボランティアの確保・育成に努めます。ボランティア派遣を通じて自治会・町内会や地域施設との連携体制を構築します。 また、学習支援や母語初期支援については、ボランティアを対象に、市と協働して定期的に研修会を開催します。 【想定事業量】 庁内翻訳(各区A4 40枚程度〈年間〉、自治会、町内会以来の翻訳(各区A4 10 枚程度〈年間〉)通訳の派遣(各区3か所程度〈年間〉)、学習支援、母語初期支援の研修会(8回) 【直近の現状値】 庁内翻訳(各区A4 20枚程度〈年間〉、自治会、町内会以来の翻訳(各区A4 5枚程度〈年間〉)通訳の派遣(各区2か所程度〈年間〉)、学習支援、母語初期支援の研修会(6回) 3 留学生への生活相談・就職支援 所管:国際学生会館 市民ボランティアや国際学生会館OBOGと連携して、市内の大学等で学ぶ留学生を対象に、日本語支援、就職支援や、 日常の生活相談を行います。 【想定事業量】留学生へのチューターボランティア紹介:通年、日常の生活相談:通年 OBOGによる就職相談会:年2回 【直近の現状値】留学生へのチューターボランティア紹介:通年、日常の生活相談:通年、OBOGによる就職相談会:年2回 4 介護分野の外国人留学生等の活躍促進支援 所管:多文化共生推進課 海外から介護福祉士を目指して来日する留学生や技能実習生、インターンシップ生などが安心して学業や研修、実習に専念できるよう日常生活の支援を行います。 【想定事業量】定期相談会、出張相談会の開催回数 6回以上開催/年 【直近の現状値】’19年度実績:6回開催 *’20年、’21年度は中止 5 日本語学習支援等を通した外国人の活躍促進 所管:多文化共生推進課 外国人の地域活動や職場での能力発揮を後押しすることを目的に、行政や企業等と連携して日本語学習支援などを通した活躍促進の環境づくりを進めます。 【想定事業量】連携する企業・団体数:6社/団体 【直近の現状値】’21年度実績:4社/団体 〇関連する施策 施策1-主な事業・取組2 地域における日本語教育の総合的な体制づくりの推進