施策3 相互理解を「ふかめる」-お互いの国の文化、国際的な課題への理解を深める ◇施策の目標・方向性 ・SDGs(持続可能な開発目標)の理念や国や市の多文化共生や国際協力に関する方針等の趣旨を踏まえ、教育機関や国際機関との連携・協力等の取組を進めます。 ・様々な理由から訪日した外国人に寄り添い、日本と外国の相互の文化を尊重しつつ、理解を深めるよう取り組みます。 ・市民の多文化共生への理解促進や国際感覚の醸成の視点を持ち、地域コミュニティとのつながりを大切にして、外国人との共生社会の実現を目指します。 □現状と課題 ・外国人や外国文化への理解を深めるためには、「言葉の壁」を越えなければなりません。翻訳機器や翻訳ソフトの発展により、壁は低くなりつつありますが、円滑なコミュニケーション  を図るには、言葉の学習が大事です。 ・国際社会の主要目標であるSDGsの理念や深刻化する気候変動、食糧問題などについては、市内小中高校の関心が高く、国際機関等とともに、それらをテーマにした活動が求められています。 ・多文化共生や国際協力について、広く市民に理解を拡大するために、横浜市や市内大学、国際機関などともに広報活動に取り組んでいます。 ・学齢期に日本に呼び寄せられた外国につながる子どもたち、自分の置かれた立場や境遇を広く周知することは相互理解にとって重要であり、様々な機会を捉えて発表の場の確保します。 ・国際理解の深化を図る上で、世界に目を向けたグローバルな人材を育成することは重要です。そこで、市内にキャンパスを構える大学生を対象に、国際的な実務に触れる機会を提供します。 ・横浜市国際学生会館に入居している留学生は、市内の大学等で研究活動に取り組むとともに、日本の文化・ 風習に対する理解を深め、かつ母国文化を紹介するために、積極的に市民との  交流事業に参加しています。 【実務体験に来た大学生による教材の作成】 毎年、春・夏の長期休暇に合わせて、市内大学から実務体験を希望する学生を、市内に拠点を置く国際機関で受け入れ、実務体験を行っています。その大学生を中心に、「こどもSDGs」の 理解促進を図るアニメビデオやガイドブックを作成し、小学校出前講座で活用しています。 【写真】 【留学生による母国文化の紹介】 国際学生会館に入居する留学生は、母国語での挨拶や遊び、民族衣装等を紹介する出前授業を市内の学校で行っています。また、語学講座や文化講座の講師を務めるほか、市民との交流会、 日本の家庭生活を体験するホームビジットにも参加しています。 【写真】 〇活動指標 <活動指標>                             1 外国語講座(英語等)の講座数                        【直近の現状値】9講座【目標値(2025年度末)】 13講座 2 国際機関等が学校と連携した事業数 【直近の現状値】10事業【目標値(2025年度末)】18事業 〇主な事業・取組 1 コミュニケーション力の強化による国際理解の促進 所管:グローバル人材育成支援課 グローバル人材の育成と国際理解促進の一環として、コミュニケーション力の強化を目的に、外国語講座(英語・スペイン語)の講座数を増やすなど充実を図ります。また身につけた コミュニケーション力を活かし、交流活動を促進します。 【想定事業量】外国語講座の講座数 13講座 【直近の現状値】’21年度:9講座 2 国際機関等と学校との連携・協力の推進 所管:グローバル人材育成支援課 地球温暖化、食料問題、防災等の地球規模の課題解決に貢献するため、市内に拠点を置く国際機関や学校との連携・協力を進め、事業数を増やすなど強化を図ります。 【想定事業量】国際機関等と学校が連携した事業数 18事業 【直近の現状値】’21年度:10事業 3 市・大学や国際機関及び地域と連携した国際交流の推進 所管:グローバル人材育成支援課・国際交流ラウンジ 市民に対する多文化共生や国際協力への理解を拡大するため、市、大学や国際機関及び地域と連携して、リモートの活用を含めたイベントを開催します。また、その中で学齢期を含めた 外国人による情報発信を行います。 【想定事業量】SDGsよこはまCITY 8回(4か年) ラウンジフェスタ 12回(4か年) 【直近の現状値】SDGsよこはまCITY 2回 ラウンジフェスタ 3回 4 国際機関の実務体験を通じたグローバル人材の育成 所管:グローバル人材育成支援課 YOKEと連携協定を締結している市内の6大学(神奈川大学、横浜市立大学等)及び関東学院大学の学生を長期休暇中(春期・夏期)に国際機関で受け入れ、国際的な感覚を身につける 実務研修を行います。 【想定事業量】実務体験参加学生数 56人(4か年) 【直近の現状値】16人※2019年度実績 5 日本と外国の文化交流による理解促進 所管:国際学生会館 国際学生会館に入居する留学生とともに、それぞれの持つ文化や風習、言語を学校や図書館、区民利用施設など地域の身近な場所で紹介するなど、外国文化への理解促進を図ります。 また、留学生に対して、日本文化に触れる機会を設けます。 【想定事業量】出前授業 50クラス(年) 国際理解講座・交流会 20回(年) 【直近の現状値】出前授業 50クラス(年) 国際理解講座・交流会 20回(年)